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kpinkcat(モモネコ)

Author: kpinkcat(モモネコ)

2009年1月からジョギングを開始するも、
数か月すると走らなくなる。
3年ごとにブームが訪れ、今回3度目。
2015年に過去最大重量を記録した
のをきっかけに再び走り始める。
今度こそ、過去最速を目指したい。
自分を取り戻す旅。。。

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2Aをでてからしばらくは走れるトレイルだったようだが、
その記憶はほとんどない。
袴岳に登る途中で、先程の男女のカップルが見えた。

男「結構遅れているね」
女「着替えたけど、この先でも汚れるかもね。」
男「あの下りみたいにこの先もなっているかもしれないから、
  ちょっと急ごうか。」
女「そうだね、何があるか分からないしね。」

先に行っていたカップルに追いつき不思議に思っていたが、
どうやら着替えをしていたらしい。
そういえば、ザックにはビニールがすっぽりかぶせられ、
ビニール越しにゼッケンが見えていた。
スタート時からレインを着ていたので、着替えるという発想は
私にはなかったし、きっとこれからも雨は止まないのだろうな、
と思った。

袴岳への急登に差し掛かると、また少し渋滞した。
自重で滑り、また四つん這いにならねばならなかった。
おかげで先程洗った手はまたしっかりと汚れてしまった。
これでは、補給も気が引けるな、とおもった。
「エイドではバナナくらいしかエネルギー補給出来そうなものはないし、
朝食のパンいつ食べようかな」と思っていた。
とにかく、シャリバテで走れなくなるのだけは避けたかった。

いくつか坂を登りきると、ちょっとした下りが出てきて、その部分は走れた。
それが4回程続くと袴岳山頂のようだった。
山頂にたどり着く前のピークでは、
「ようこそ、ニセ山頂へ!本当の山頂はもう少し先にあります!」
とスタッフの方が何度も繰り返し大きな声で知らせてくれていた。
テンション高めでずっとそう繰り返し案内してくれていたスタッフには
頭が下がる思いもしたが、同時になんだかクスリと笑ってしまった。
ホント、有り難いな、と思った。
袴岳-2

袴岳山頂
(これ以降は余裕がなくなり、写真はありません<(_ _)>)

袴岳山頂を超えると、当然のように下りがやってきた。
そう、下りなのだ。そして、ここでもまた、ドロドロトレイルなのだ。
下腿の半分は埋まろうかという足跡がここでも無数に認められた。
「やれやれ、またか。でも、もうどうにでもなれ。」
もう、汚れることにひるむ気持ちはなかった。
ただ、この区間をできるだけ速くクリアする事だけを考えた。
スイッチバックの場所はやはり足の置き場がなく、
ショートカットして超えようとしても、掴んだ草は無情にも長さが足らず、
足元をぐらつかせた。それを幾度となく繰り返し、やっと勾配が少ない場所へとでた。
しばらくトレイルを走ると林道へでた。そこからは随分楽に下れるようになった。

「林道最高!砂利って素晴らしい!」
おんたけウルトラトレイルもこんな林道なのかな、と思いながら下った。
この下りが一番楽に走れた区間かもしれない。
大腿四頭筋に負荷がかからないように走った。
ここで足を使うとこの先の関川で走れなくなるかもしれないから、と
上下動が出来るだけ少なくなるように走った。
時に後ろから抜かれることもあったが、「あせるな、あせるな」と
自分に言い聞かせながら下った。どうやら6分10秒/kmくらいで走っていたようだ。

しばらく走ると左手に民家が見えた。
「ようやくエイド近くまできたか」、と思った。
砂利道はやがて舗装道路となり、両側の木々は姿を消し田んぼが見えるようになった。
コースの左手に折れ曲がる地点では応援の方がいた。
カメラを両手に構えこちらをとらえようとしているようだった。
「誰をうつしているのだろう」、とその方をマジマジ見ていたが、
申し訳なさそうに、「どうぞどうぞ」、とエイドの方に促された。
「ああ、そうか、後ろの女性の方の応援ね」
そこからエイドまで少し登りの舗装路となっていたが、
少し歩いているとその応援者と女性ランナーは走って私を追い抜いていった。

3A 38.5km  IN 6:55 (予定 6:30) OUT 7:04
(本当はこれより7分遅いです)

予定よりさらに遅れを広げてしまっていた。30分遅かった。
この先を予定ペース通り走ったとしても10分足りない、と思った。
タイムロスは袴岳のところだよなぁ、と舌打ちしたい気持ちになった。
すぐに手を洗ってトイレを探していると、先程の写真を撮っていた方から話しかけられた。

男「あ、ひょっとしてネコさんの?」
私「!!!
  あ、はい!そうです!」
男「ああ、よかった。ネコさんからゼッケンナンバーは聞いていたので。
  私、SUBARU360R-2っていう・・・」
私「え~~っ!! R2さんですか!お会い出来ればいいなぁ、って思ってたんですよ!」
と、泥だらけの汚い手で握手を求めてしまった(←本人このときは気づいていない)
R2「頑張ってくださいね。」
と笑顔で応援して下さった。

「これか!これがアレキさんの言っていたボーナスタイムなのか!」
ちょっとテンション上がってきた。単純な性格なのだ。
応援があるのは本当にうれしい。誰かのついででもうれしい(笑)。

あと10分詰めれば間に合うんだ。最後まで、絶対にあきらめない。
そう思いを秘めながら、また大量のバナナを頬張り3Aを後にした。

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